とし
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父のペロペロキャンディーはなぜおいしいか?

ブログ「はれときどきくもりZ」の小説家志望ブロガーとし(@toshi586014)です。火曜日の投稿を担当いたします。
火の曜日ですが、わりと寒目のダジャレが多いかもしれません。寒い季節には、なるべく冷えないようにしますので、どうかご容赦を。

今日は、ご挨拶をかねて、軽く思い出話をします。

 

父との思い出

それは、わたしが幼稚園に行くか行かないか、という年の頃のことです。

わたしは、父と二人で近所の河川敷に遊びに行っていました。家からそれほど遠くない場所に、大きな川が流れていたと記憶しています。

確か薄着だったので、夏のことでしょうか。

わたしは、三人兄弟の末っ子で、甘えん坊でした。だから、父と遊びに行けて喜んでいたと思います。

父は真面目で寡黙な人でした_少なくともその頃のわたしにはそう見えました_が、時折見せるお茶目な性格のためか、やや丸めのお腹のためか、とても柔らかい雰囲気でした。例えるなら、トトロのような。

話が逸れてしまいましたね。
ともあれ、わたしは父と河川敷で楽しく遊んでいました。さらに嬉しいことに、父がペロペロキャンディーをくれたのです!それは、漫画に出てくるような、大きくてぐるぐる模様のペロペロキャンディーでした。

わたしは、ペロペロキャンディーをしっかりと握りしめたまま、喜び勇んで走り回っていました。父は、そんなわたしを、あのトトロのような優しい笑顔で見ていたことでしょう。

 

その時でした!

 

段差があったのでしょうか?それとも、嬉しさのあまり、無茶な走り方をしたのでしょうか?

わたしは、見事に転んでしまいました。

幸い、怪我はしませんでしたが、せっかく父がくれたペロペロキャンディーを落としてしまいました。

わたしは、嬉しさの反動で、非常に落胆しました。まさに、天国から地獄です。

その様子を見かねたのか、父は河川敷の水道で、ペロペロキャンディーを洗って、わたしにくれました。

わたしは、父が洗ってくれたペロペロキャンディーを大切に受け取り、そっと舐めました。

 


 

どういうことでしょうか!?
先ほどより、甘くておいしくなっています。わたしはさっき転んだことも忘れて、嬉しくなりキャンディーを夢中で舐めました。

その横には、父が相変わらずトトロの微笑みで立っていました。

 

子育てして改めて親のありがたさを実感する。

 

長々と、わたしの昔話に付き合ってくださり、ありがとうございました。

わたしは、わりと子どもの頃の思い出が少ない_悪の組織に記憶を消されたわけではありません_のですが、いくつかのエピソードは鮮明に覚えています。

今お話ししたのも、その数少ないうちの一つです。

そして、先日Twitterで、お友達のふじもなおさん(@LHnao)と、ひょんなことからこの思い出話をしていました。その時に、ふじもなおさんは次のようなことを言われていました。

 

『子どもの頃って、大人からしたら小さい思い出が鮮明に記憶されてたりと特に敏感なんだよね。他愛もない話が今自分がしていることにつながっていた、なんていうのはよくある話で。』

 

それを聞いたときに、わたしはハッとしました。

何にハッとしたのかお話しする前に、先ほどの思い出話の後日談を紹介します。

あの日以来、わたしはおいしかったペロペロキャンディーのことが忘れられませんでした。そこで、父にねだって買ってもらいましたが、前の時ほどおいしくありませんでした。

わたしは小さい頭を一生懸命ひねって、前の味を再現する方法を考えました。その結果、もう一度河川敷で落として洗えばおいしくなるだろう!という結論に達しました。
この単純な発想はいかにも子どもらしくてかわいいですね。自画自賛です。

というわけで、わたしは買ってもらったペロペロキャンディーを手に、河川敷に行き、意気揚々と思いつきを試しました。

しかし、あの時のように、おいしいペロペロキャンディーにはなりませんでした。

わたしは、それ以降も何度か試みましたが、残念ながらあの味は再現できませんでした。

さて、わたしが何にハッとしたか、という話に戻ります。

あの時のペロペロキャンディーがおいしかったのは、きっと父が洗ってくれたからだろう、と思ったのです。
と言うと誤解を受けるかもしれませんが、父はペロペロキャンディー洗浄職人ではありませんし、アライグマでもありません。

わたしは、ペロペロキャンディーを落としてガッカリでしたが、ペロペロキャンディーを洗ってくれた父の優しさが嬉しかったのでしょう。そして、その嬉しさによって、ペロペロキャンディーがおいしく感じられたのだと気づきました。

今になって考えると他愛もない思い出です。しかし、わたしは、そういったちょっとした父の優しさに、たくさんたくさん包まれて、ここまで大きくなることができたのだと改めて感じました。

そして、今はもう覚えていないたくさんのエピソードが、今のわたしを_ペロペロキャンディー洗浄職人やアライグマにはなれませんでしたが_作っているんだなと。

三人兄弟の末っ子で、甘えん坊でわがままなわたしに、たくさんの思い出をくれた父に感謝しつつ、父を見習って自分の子どもにも良い思い出をあげられるようにしたいと思いました。

あ、最後に誤解のないように書きますが、母にもたくさんの愛情をもらいましたよ。母の名誉のため、ここに記します。

 

編集後記

 

ついにfmjが始動しました!このプロジェクトに参加して以来、この日を心待ちにしていました。

個人的には、家族もプライベートも仕事も大事にしながら、fmjという場での活動も積極的にする、という目標を持っています。そして、その目標に向かう中での喜びや悩みをfmjで発信していきます。

それらの記事で、あんなやり方や考え方もあるんだ、いいね、と感じていただければ、望外の喜びです。

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関西で、妻と三歳のやんちゃ坊主とゼロ歳の娘と四人暮らしをしています。うつ病により休職したのを機に、育休と思いきり育児に専念。育児を楽しくするちょっとした工夫を紹介していきます。ブログ『はれときどきくもりZ』主宰。 晴れた日も曇った日も人生を充実させることができるような【ちょっとした楽しさ】を取り上げています。@fmj_jp なかのひとです。

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