なお♪
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育児に認知行動療法を活用しよう (1)

育児に悩む,ナナコさん

ほっほい!
こんにちは,ドクターなお♪です。
毎日の育児に家事に,それにお仕事していらっしゃる方も,お疲れさまです♪

子育てや毎日の生活に認知行動療法を役立てていただきたいな…という思いで前回,認知行動療法の基本モデルというものについてご紹介しました。(初めての方,おさらいしたい方はこちらをご覧ください。)

前回は,人は外からの刺激を受けると,それに対して何らかのリアクション(行動)を起こす(「何も行動を起こさない」というリアクションを選択することもありますね)ということ。
そして,外からの刺激にその人が反応するとき,その人の「気分(感情)」「身体の反応」「考え(認知)」「行動」の4つの要素はお互いに影響しあっている,…というお話でした。

さて,これを踏まえてワーキングマザーのナナコさんの生活をちょっと覗いてみましょう。

ナナコさんはメーカー勤務の会社員。
ナナコさんには学校教諭の夫と,保育園に通うこどもがふたりいます。
こどもたちのこともとてもかわいがって,夫との信頼関係も良好です。

最近ナナコさんは,職場で新しいプロジェクトのメンバーに抜擢されました。入社以来ナナコさんが憧れている先輩女性のもとで,やりたかった仕事を任されたので大喜び。夫もとても喜んでくれました。

順風満帆のナナコさんでしたが,それからしばらくして,ちょっとしたことでこどもたちを怒ってしまうことが増えてきました。

こどもたちもしょっちゅうナナコさんに怒られるせいか元気がなくなってきて,夫も心配しています。

いつもイライラしてこどもを怒ってしまっていることに自分でも気がついたナナコさん。怒ってばかりの自分が嫌で,さらにイライラするようになりました。

そんなある日,夜帰宅した夫が「認知行動療法」というものについて同僚から習ったと言って少し教えてくれたので,ナナコさんも今の自分についてちょっと振り返ってみることにしました。

 

ナナコさん,3つのコラムに挑戦。

夫が教えてくれたのは,「まずは,どんなできごと(状況)があったとき,どんなことを考えているか(認知),そしてどんな気分(感情)になっているかを書き出してみるところから始めたらいいらしいよ」ということでした。

考え(認知)というのは,その場面で自然にぱっと浮かんでくる,こころの中のつぶやきのようなものなのだそう。

次の日から,ナナコさんは自分が嫌な気分になったと気付いたら,ノートに忘れずに書き留めるようにしました。

状況 考え
(思考)
気分
(感情)
朝,長女がなかなか着替えない 今日もまたグズグズしてる!
どうして早く動かないんだろう?
イライラ
怒り
長男が朝ごはんのあと絵本を広げている こんなに急いでいるのに何故?
リビングも散らかさないで!
イライラ
怒り
保育園から帰って脱いだ靴下がリビングにそのまま投げてある また今日も靴下がそのままだ。
ふたりとも,何度言えばわかるの?
悔しさ
怒り
お風呂上がりに長男がいつまでもDVDを観ているので,電源を切ったら大泣きした また怒ってしまった…。
でも,いい加減わかってほしい。
…私の育て方が悪いのか?
後悔,反省
イライラ

まだ,何となく書きながらぎこちなさを感じているナナコさん。

そして今のところ記録することが何かの役に立っている実感はないのですが,まずはとにかく記録することに慣れるのが大切,と思い直してしばらく続けてみることにしました。

 

~ 編集後記 ~

月曜日を担当させていただきます,ドクターなお♪です。
どうすれば認知行動療法についてわかりやすくお伝えできるだろう…と考えて,実際に子育てに認知行動療法を活用しようとしているお母さん(ナナコさん)にモデルとして登場してもらうことにしました。もちろん,ナナコさんは架空の人物です。ナナコさんがうまく認知行動療法の考えかたを育児や日常生活に生かせるようになるのをあたたかく見守っていただけたら嬉しいです。ご質問などありましたら,コメント欄にお寄せくださいませ。続きは11月5日公開予定です。
それでは,引き続きファミリーマネジメントジャーナルをお楽しみください。

 

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児童精神科の勤務医をしています。児童思春期の心の悩み,発達障害支援,特別じゃない特別支援教育,育児支援,ワークライフバランスに興味があります。夫と小学生の息子との3人暮らしのなかで,私自身も母親としてあれこれ悩みながら日々育児に奮闘中です。子育ての負担やストレスはできるだけ軽くしたいし,せっかくならこどもの育ちを楽しみたいし,でもこどもの心はしっかりたくましく育てたい…と欲張りな願望をもっています。こちらでは,子育てが少しでも楽になるような考えかたやコミュニケーションのとりかたについて,迷ったり気付いたりしたことを中心にあれこれ書いていきたいと思います。

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