蓮花
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冷え

12月も半ば‥もうすぐ今年も終わりなんですねぇ。
こんにちは、蓮花です。

突然ですが、みなさん「冷え」はありませんか?
いわゆる冷え症(手足が冷える‥などの自覚症状のあるもの)だけでなく、
暑がりの場合も、その原因が「冷え」であることもあります。
今回は「冷え」を漢方でひもときます。

 

そもそも「冷え」とは?

漢方では”陰と陽”が重要なキーワードになります。
人の体には、陰の気と陽の気が流れています。
陽は温度↑湿度(水分)↓、陰は温度↓湿度(水分)↑の要素を持ちます。
体が「冷え」るというのは、陽が減って陰が増えてしまっている状態です。

 

どうして冷えるの?

ざっくりと4つほど原因があります。
1.生まれつき、もしくは病気が原因で体が弱く、温める力が少ない。
2.生活環境(住環境や職場が寒い、など)や飲食(冷飲食)の影響。
3.気の巡りが悪くなることで、気と一緒に運行している血液の流れも悪くなる。
4.血液が不足することにより、血流が悪くなる。
‥と、なります。

 

陰と陽のバランス

人の体は、下半身よりも上半身のほうが、比較的温度が高いのです。
熱を産み出す臓器が上半身に集中しているからです。
なので、上半身は陽が強い傾向に、下半身は陰が強い傾向になります。
そのバランスをとるために、陰の気は上に上がろうとし、
陽の気は下に下がろうとする性質を持っています。
こうして、体全体にくまなく温度がいきわたるように、調節しているのです。
何かの拍子にこのバランスが崩れると、下半身ばかり冷たい「冷え」になるのです。

 

冬なのに暑い?

本来、夏でなければ暑がる必要はないはずです。
にも関わらず、冬なのに「暑い、暑い」という人がいますよね?
その場合、陰陽のバランスがとれてないことが原因かもしれません。
これにもいくつかパターンがあります。

1.下半身よりも上半身に厚着をする。
陰は冷たいところが好き、陽は温かいところが好き、という性質があります。
温度を生産する上半身を更に衣服で温めることで、もっと陽が集まってしまいます。
温まり過ぎてしまうんですね。お風呂でのぼせるような状態です。これでは暑いわけですね。

2.体がほてる。
人間には恒常性があるので、あまりに体が冷えすぎると、発熱させて温めようとします。
今の季節で冷えてない状態というのは「暑くもなく、寒くもない」状態。
暑い、ほてる、という場合は、本当は冷えているから体が無理して熱を発してる‥
という場合があります。体の発している警告なんです。

 

じゃ、どうすれば??

体が弱って温める力が不足している場合は、自覚症状があることがほとんどだと思います。
血液が不足しているのも、体力が落ちているときに多い症状です。
こういう場合は、きっとご自身でも工夫や努力をされていることでしょう。
問題なのは、自分に冷えているという自覚がない場合です。
原因のところの2と3、あと暑がりの人がそうだと思います。

いつも無意識でやっていること、ちょっと振り返ってみませんか?

・冬なのに、氷の入った飲み物、冷蔵庫から出したばかりの食べ物を摂っていませんか?
・血流を圧迫するようなタイトな服を好んで着ていませんか?
・上はダウンジャケットやコートなのに、下はストッキング1枚とかじゃないですか?
・まさかとは思いますが‥ナマ足出したりしてませんよね??

冷たい飲食は内臓を中から冷やします。冬はおろか、夏もできれば避けたい行為です。
ぎゅっとタイト過ぎる衣服は、血液と気の巡りを阻害します。
下半身より上半身に厚着をすると、のぼせた状態になって、下半身の冷えに気付きにくくなります。
ナマ足には言及しません(笑)ご自身でご判断下さい。

 

子供の場合

小さい子供は「陽のかたまり」です。大人からは想像もつかないほど、温かい人たちです。
でも最近は、子供でも「冷え」が原因の体調不良を訴えることも多いとか。
彼らが熱をいっぱい持っているのは、きっと何かしらの理由があるはず。
であれば、なるべく消費しないようにするのも、養生の知恵かと思います。
冬になったら、皮膚を外気に触れないようにしてみましょう。

 

“食”養生より”着”養生

「冷え」について、最近みなさんの意識は高いようです。
体を温める食材や、それを使った商品などもたくさんあります。
でもね。冷えに関しては「着る」に勝る養生なし!です。
食養生ではとにかく体温以下の温度のものを体に入れない!です。

過去の記事でも触れましたが、とにかく下半身の薄着を避ける。これに尽きます。
靴下をしっかり履く。長いボトムスを着る。じっとしている時は、ひざ掛けを使う。
そして、ほてってしまわないように、上半身を気持ち薄着にする。
ダウンジャケットをキルティングジャケットや厚手のニットにしてみる‥とか。
そのうえで、気になるところを部分的に温める。手袋や帽子、マフラー、ストールなどなど‥

薄手の衣服を重ね着するのも有効な方法ですよ。
衣服と衣服の間の空気を、幾層にも重ねるのです。
そうすると、常に”暖かい空気に囲まれている”状態になります。
ほてったりのぼせたりせず、心地よく暖かくなれると思います。

子供の場合も同様です。全身の皮膚を外気から守り、動きやすい上着を着る。
子供は冬でも汗をかくので、汗を吸い取り、蒸発しやすい材質を選ぶのも重要ですね。
あとは大人同様、手袋や帽子やマフラーでこまめに温度調節をして下さい。

厚着って、かっこわるいとか、もこもこして動きにくいとか、
あまり良いイメージがないかもしれません。
でも「冷え」は万病の元です。
疾病リスクを減らす手段のひとつとして、ぜひ養生ライフに加えて下さいね。

 

 

 

編集後記
私の場合‥近頃流行りの重ね履き用の靴下を愛用中です。
あまりやり過ぎると歩きにくいので、そこそこの重ね具合ですが。
上から毛糸の靴下やレッグウォーマーを使うのも、冬ならではの楽しみですね。
そして、首や肩が凝りやすいのでストールをプラス。
薄手のコートの上から、ふわっと重ねています。
見た目はかなりの薄着に見えますが、足元に厚着をしてるので、暖かいですよ。

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lotas

自分や家族の体調不良がきっかけで、漢方に興味を持ちました。 2008年に国際中医薬膳師試験に合格。 漢方薬だけ、薬膳料理だけ、ではなく、暮らしのすべてが養生につながります。 子育てする人も、される人も、しない人も。 みんなが元気になれる”暮らしのヒント”をお伝えしていきます。

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