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春の養生

こんにちは、蓮花です。
ハナモモ1 Peach blossom
まだまだ寒いですが、少しづつ春の兆しが見えてくるこの頃。
今日は「春」という季節を、漢方的にひも解きます。

 

春の陰陽バランス

・陰が減って、陽が増える
春は、二十四節季でいうと、2月の立春から5月の立夏までの期間。
冬の間に盛んだった陰(温度が低い)が弱まり、代わりに陽(温度が高い)が強くなります。
1日の間でも、陰と陽は交互に変化していますね。
春は、養生タイムスケジュール上では、日の出から正午の時間帯に相当します。

 

春のキーワード

・下から上
陽気(温かい空気)は上に上がります。
その動きに伴って、土の中で眠っていた命が芽吹き、動物は冬眠から目覚めるのです。
木の芽時、というのは、まさにこの季節のことですね。

・内側から外側
養生タイムスケジュールでも、3時から5時は体内で分解した毒を排出する時間でした。
春は、体の中の毒素が外に出てくるのです。そのせいで、持病が表面化する季節でもあります。

・開く
内から外に出るには、扉を開かなくてはいけません。
体は毛穴を開いて、毒をうまく外へ出そうとするのです。

 

春の天気

・東の風
「東風(こち)」というのは俳句では春の季語にもなっていますね。
東から吹く強くて温かい風は、春一番と呼ばれます。

・寒暖の差
とはいえ、春の始めのほうは、まだ陰のほうが強いのです。
なので、朝晩の寒暖の差が激しく、風邪をひきやすい気候です。

 

春の気血水

・気
”気”は目に見えないだけあって、やはり目に見えない空気の影響を受けやすいのです。
陽気の上昇によって、”気”が体の上部に集まってしまい、のぼせたり、東の風の影響を受けて、めまいを感じやすくなったりします。

・血
”気”をコントロールするのに重要な役割を担っているのは、実は肝臓なのです。
肝臓は血液を溜めておくところです。
ここにたっぷりと血液があれば、陽気が上に登ろうと、風に吹かれようと、気の流れを穏やかに保つことができるのです。

 

春に受けるダメージ

陽気によって温度が上にあがるので、体の上部、特に頭に症状が出やすくなります。
のぼせたり、頭痛がしたり、温度によって粘膜が渇くことで、目の痒みを訴える人もいます。

風が”気”の流れを邪魔して乱れるので、めまいや吐き気が起こる場合もあります。
陽気の上昇と風の両方の影響を受けて、イライラ・カッカすることもあります。

冬の間に閉じていたものが開くので、持病を持つ人は、悪化する恐れがあります。
体の弱ったお年寄りなどは、病気が悪化して、この時期に亡くなることが多いのだそうです。

毛穴が開き、それなのにまだ寒い時間帯もあるので、風邪をひきやすい時期でもあります。

陽気と風の影響を受けて肝臓が不調を訴えると、今度は連携している消化器系も調子が悪くなり、消化不良などが起こりやすくなります。

 

春の養生ポイント

・毛穴を開かせて、発散させやすくする
生姜やねぎ、紫蘇などは、風邪薬にも使われ、毛穴を開いて汗を出させる作用があります。
下から上、内から外、の流れを意識して、”気”の流れを遮らないようにします。
ミントや菊の花などの、少し冷ます作用のあるものをお茶などで摂るのも、おすすめです。

・熱を冷まして、炎症を予防する
のぼせたり、ほてったり、目のトラブルが起こりそうな時は、きゅうり、トマト、豆腐など、体を冷やす作用のある食品を、冷やしすぎない程度に摂るといいですね。
皮膚や粘膜が乾燥していると炎症が起こりやすいので、ごまや豆乳、ナッツなど、潤いを与えるものも効果があります。

・”気”を補い、血液を養う
”気”も血液もたっぷり補って、陽気や風の影響を受けにくくしましょう。
”気”は米やいもなどのでんぷん、鶏肉や卵などで摂ることができます。
血液を補うのは簡単。鉄分を多く含む、貧血に効果アリ、とされている食品を意識すればOKです。

 

春特有の、アノ症状

「花粉症は”気”から」でも取り上げましたが‥
あれも、持病の悪化と受け取ることができるかもしれません。

原因として、”気”が不足することと、水分代謝が悪いことをあげました。
そのどちらも、冬という寒い季節が体にもたらした悪い影響、と捉えることができます。
冬は毛穴も閉じて、悪い症状が表面化しないのですが、春になって、陽気が上昇し、下から上、内から外への力が働いたことで、”気”の不足や水分代謝の不調という”病気”が悪化して表に出てきたのです。

なので、春になる前から、いえ、年間を通じて、水分代謝を良くし、”気”の損傷を防ぐことで、花粉症という持病を悪化させずに済むのではないでしょうか。

 

春は、人間の体や自然界のみならず、社会生活にも動きが出てきますね。
新年度、新学期、新入学と、なにかにつけて周辺が慌ただしくなります。
まるで、中からも外からも、ゆさゆさと揺られてる感じ。
ゆっくりとする時間を持つことは、なかなか難しいかもしれません。
でも、「春になると、こうなる」というメカニズムを知ってるのと知らないのとでは、いざ症状が出た時の対応も、変わってくるのではないでしょうか。
心の準備ができている‥というか?
「あぁ、春だからイライラするってfmjに書いてあったな」
そんなふうに思い出してみていただければ、幸いです。

 

編集後記

3月に入ると、プロ野球のオープン戦が始まります。
初戦を中継する放送の冒頭、アナウンサーがほとんど毎年繰り返すフレーズ。
「東風吹かば‥」これを聞くと、あぁ今年も春になったなぁ‥と思う、野球狂の蓮花でした。

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lotas

自分や家族の体調不良がきっかけで、漢方に興味を持ちました。 2008年に国際中医薬膳師試験に合格。 漢方薬だけ、薬膳料理だけ、ではなく、暮らしのすべてが養生につながります。 子育てする人も、される人も、しない人も。 みんなが元気になれる”暮らしのヒント”をお伝えしていきます。

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