なお♪
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育児に認知行動療法を活用しよう (7)

sakura

育児と,家族のサポート

ほっほい!
こんにちは,ドクターなお♪です。
毎日の育児に家事に,それにお仕事していらっしゃる方も,お疲れさまです♪

「育児に認知行動療法を活用しよう」シリーズ,第7回目です。

前回(第6回),カズコ先輩とのランチタイムに思い切って育児の悩みを相談してみたナナコさん。
カズコ先輩も自分の育児についてオープンに話してくれて,ナナコさんも自分の育児について振り返る機会を得られたようです。

さて,ナナコさんはどんなことを考えたのでしょうか?…

ストーリーがずいぶん進んできましたので,先へ進む前に過去記事を読み直したい!という方はこちらからどうぞ。
● 育児に認知行動療法を活用しよう (2)
● 育児に認知行動療法を活用しよう (3)
● 育児に認知行動療法を活用しよう (4)
● 育児に認知行動療法を活用しよう (5)
● 育児に認知行動療法を活用しよう (6) (前回)

仕事だけでなく育児も完璧!と思っていたカズコ先輩の「実家に頼ったテキトウ育児」発言は,ナナコさんの心に大きな波紋を残していました。

…カズコ先輩,上手に実家にサポートしてもらいながら子育てと仕事をちゃんと両立させてきてたんだ。それにしても「仕事と育児の切り替えがあるからこそどちらにも新鮮に向き合える」って発想,今までの私にはなかったなぁ…。
これって認知行動療法的に考えたら,

状況:「育児がうまくいかない」
考え:「仕事と育児の両立は無理」「仕事していると育児がおろそかになる」
気分:「落ち込み 80」「無力感 70」「罪悪感 50」
新しい考え:「仕事と育児の切り替えがあるからこそどちらにも新鮮に向き合える」

って感じに整理できるのかも。仕事してるから自分の育児がうまくいかないんだ,って思い込む以外のものの見方が増えたのは嬉しいな。

でもそれは,実家の支えがあればこそできているところもあるのかもしれない。カズコ先輩にも「実家や夫は頼れてる? 仕事・育児・家事をひとりで抱えてたら大変でしょう」って言われたし。たしかに夫は学校教諭という仕事柄,育児やこどもの教育には関心を持ってくれてるし,私に認知行動療法を教えてくれたりもするし,ずいぶん助けられてる。でも,実家は…

ナナコさんは,そこでひとつ,大きく息を吐きました。

実家との関係を振り返る

ナナコさんは,自分の実家のことを考えていました。

ナナコさんの実家は,自宅から車で30分ほどの距離にあります。会社員の父親と専業主婦の母親は,ナナコさんとの関係も良好で,特に母親とは電話やメールのやりとりもわりと頻繁にしています。

ナナコさんの両親からみて孫はナナコさんのこどもたちふたりだけなので,普段からいろいろと気に掛けてもくれています。今度小学校に上がる長男ムッタくんのランドセルのことなんかも早くから心配してくれていましたっけ。実家へ行くとあれやこれやともてなしてくれるし,「今度はいつ来れるの? 近いんだからムッタとナナミを連れてちょくちょく顔出しなさいよ」なんて声も掛けてくれます。

…でも,やっぱり実家は頼りにくいんだよなぁ…。

じつは,ナナコさんには弟がひとりいます。弟のハチロウさんは現在未婚で,今もナナコさんの実家で両親と同居しています。

ハチロウさんは,大学はどうにか卒業することができたのですが就職活動が思うようにいかず,今はフリーターをしています。ムッタくんたちを連れて実家に行くと,とてもかわいがって一緒になって思いっきり遊んでくれる,優しい叔父さんです。

ナナコさんとしても,別にハチロウさんが甥っ子姪っ子が来たら嫌がるだろうと思って実家に行きにくいわけではないのです。

…それでもやっぱり,何となく実家には頼りづらいのよね。みんな私やこどもたちを優しく迎え入れてくれるし,私たちが行くと喜んでくれてるのもわかってる。でも…,

どうして私,居心地が悪くなるんだろう?

ナナコさんは,実家に頼りにくい理由が自分の「居心地の悪さ」からきていることにぼんやり気づき始めたのでした。

~ 編集後記 ~

ナナコさん,カズコ先輩に思い切って相談してみたことをきっかけに,自分自身の育児や実家との関係についてじっくり考え始めることができました。実家に行くと誰からも歓迎してもらえていることはわかってる,でも何故か居心地が悪い…。ナナコさんはその理由に徐々に迫っていきます。次回は4月22日更新予定です。
それでは,引き続きファミリーマネジメントジャーナルをお楽しみくださいませ♪

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児童精神科の勤務医をしています。児童思春期の心の悩み,発達障害支援,特別じゃない特別支援教育,育児支援,ワークライフバランスに興味があります。夫と小学生の息子との3人暮らしのなかで,私自身も母親としてあれこれ悩みながら日々育児に奮闘中です。子育ての負担やストレスはできるだけ軽くしたいし,せっかくならこどもの育ちを楽しみたいし,でもこどもの心はしっかりたくましく育てたい…と欲張りな願望をもっています。こちらでは,子育てが少しでも楽になるような考えかたやコミュニケーションのとりかたについて,迷ったり気付いたりしたことを中心にあれこれ書いていきたいと思います。

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