こんにちは。子育てサラリーマンブロガーのアキヅキダイスケです。子育てライフハックを日々考えて実践しています。
とはいえ、スマートな子育てはできておりません。日々ストレスとたたかっております。思い通りにならない子どもたちについつい怒鳴ってしまいます。苛々が基本になっていて、子どもにとってもよくないなあと。これは、おそらく子どもを変えようとしているからなんですよね。
photo credit: K.Suzuki via photopin cc
fmjでも他のメンバーが同じようなことを記事に書いています。
「言葉で変わる、言葉で変える。子供の行動にイライラしないための方法」
これらを読んで考えたのは、スティーブン・R・コヴィー『7つの習慣』です。
インサイド・アウトの子育て
『7つの習慣』では、インサイド・アウトの原則が重要になります。
他人を変えようとしない。まずは、自分を変えること。そうすると自ずと他へも変化を与えられる。
そういった考え方だと理解しています。
子育てにおいても、このインサイド・アウトの原則は有効じゃないかと考えているわけです。
たとえば、
「重要なのは人間を変えることではなく、仕組み(システム)を変えること」(1)
ほら、fmj主宰ののりさんも同じことを書いています。
他人、この場合は子どもを変えようとせずに、自分のシステムを変えるといいのでしょう。感情もシステムなのでうまく構築することで多くの部分がコントロール可能だと思います。
非人情とは
では、自分を変えて、どうすれば子どもたちに苛々せずに済むのでしょうか?
私がいつも考えている言葉が「非人情」です。
非人情とは、夏目漱石の小説『草枕』の中心概念です。語り手である画工のテーマでもあります。
非人情の肝は、全てを一幅の「画」として見ることにあります。そうすれば、対象はこちらに入ってくることはありません。一休さんの虎のようなものですね。冷静に見ることができます。
『草枕』のヒロイン那美さんに対しても画工は非人情をもって接します。だから、決して事件は起きないのです。小説っぽい色恋沙汰には発展しないのです。
那美さんは色々と画工を誘惑するような言動をしかけてくるのですが、画工は非人情で際どくかわしていきます。
「事が起こらない」、『草枕』は実はなかなか実験的な「現代小説」としても読むことができます。
非人情の子育て
では、その非人情を子育てに活用するのはどうでしょうか?
子どもはうるさいです。元気がよい、賑やかなのは健康な証拠でいいことだ、とはなかなか思えません。平日の仕事の後はとくにこたえます。
最近、子どもたちの動きは「ブラウン運動」なんだと思うようにしています。予測はつきません。
これもまた非人情的な見方だと思います。
自分の思い通りに動いてもらおうと思わないようにしています。実験、観察です。
そうすることで苛々も軽減できる感覚です。
非人情の視点で子どもを眺めていると、苛々を笑いに変換する余裕も生まれます。
先日、寝る前にうるさかった長女に、
「家をたたき出すぞ」
と思わず怒鳴ってしまいました。
そうしたら、関係のない長男が「おとうさん、こわい」と泣き出してしまいました。さすがに言い過ぎました。そこで、
「わかった、じゃあおれがたたき出る」
と宣言したら、妻にめちゃめちゃうけました。
タスク管理という愛情
もちろん、子どもをしっかり見て、やるべきことはやります。
長男が以前、深夜に呼吸が苦しそうになったことがありました。その時は夜間急病センターに電話して車で走りました(クループの発作でした)。
非人情の子育てといっても愛が無いわけではない。以前も書いたように、行動=愛なんだと思います。
その愛がちゃんと子どもたちに伝わるかどうかは、また別の問題ではないでしょうか。
今考えているのは、親の愛情は子どもたちがそれぞれ自分で見いだすもののような気がしています。
親としては、子どもに対してやることをしっかりやればいいと思います。そこでGTDのようなタスク管理手法が子育てにも有用になってくるわけです。
【編集後記】
fmjでも最近、子どもに対して苛々しないために、というテーマが続いたので、私も下書きに眠っていた記事を発掘してみました。
個人的には仕事が忙しい時期です。そういう時は自分は「子育てサラリーマンブロガー」機械だと思うように心掛けています。シンプルにやるべきタスクをこなしていくイメージです。