蓮花
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自分が変われば病は治る

漢方の教えを受けた恩師がよく言う言葉に「自分が変わらなければ、体調は良くならない」というものがありました。

 

こんにちは、蓮花です。今回は、漢方スクール時代の話をお届けします。
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私が学んだスクールは、生徒自身も体調不良を抱えている人が多く、私もその一人でした。病院でも「どこも悪くない」と言われ、いわゆる不定愁訴を抱えた人が、漢方にいちるの希望を託す‥というと大げさかもしれません。とにかく「漢方ならなんとかなるんじゃないか」とか「体調維持の為に学んでおこう」という人が集まるところでした。

恩師の教えも実践的で、すぐに役立つような知識を教えてくれました。そんななか、唯一すぐには意味がわからなかったことがあります。それが冒頭の「自分が変わらなければ、体調は良くならない」です。はて?体を治せば調子は良くなるのでは??出来の悪い生徒(→私)はポカンとして、頭の上にはてなマークを飛ばしていました。

 

半年間の講座を終え、その後は恩師ともあまり顔を合わせなくなりました。そんな時。全くの偶然から、私は過去に起きたちょっと嫌な経験を思い出してしまいました。出来事が起きてから3~4年が経っており、自分ではもう忘れたつもりになっていました。でも思い出してみれば、それはまだ生々しく記憶に残っていたのです。忘れたフリをして、記憶に蓋をして、そのまま放置していたにすぎなかったのです。

私はその出来事を恨み、思い出すきっかけになった事柄を恨み、きっかけを作った人を恨み、なによりも出来事の張本人を恨みました。「あんなことさえなければ、私は体調を崩すこともなかったのに‥」と、ここまで思い至り、私はハタと気が付きました。「あ、具合が悪くなったのって、あのことが原因だったのか!」実は、自分の体調不良が何によって引き起こされたものなのか、見当がつかなかったのです。なんだかわからないけど、調子悪い‥ずっと、そう思ってきたのです。そこで初めて、過去の経験が辛くて、こころと体に影響を及ぼしている‥という事実に巡り合ったのです。

その時の私には、起こった出来事が負担過ぎて、直接対峙することができなかったのでしょう。現実から目をそむけ、無かったことにしてしまったのです。でも、いくら頭ではそう仕向けても、体とこころは正直です。騙せないのです。起こったことは辛くても正面から受け止めて、そうしてから傷ついたこころと影響を受けた体を癒す‥そういう順番であるべきだったのです。

嫌な出来事を思い出したおかげで、精神的にも肉体的にもきつい状態でしたが、何故だか気持ちは晴れやかでした。転んでケガをしてしまったけれど、傷の治し方も立ち上がり方も、立ち上がってから歩いていく先も、私は知っている。そのことが、とてもこころを安定させてくれました。

 

そうしてまた、恩師の言葉が甦ります。
「自分が変わらなければ、体調は良くならないんだよ」
こういうことだったのですね。自分を変えるというのは、こういうことだったのですね。漢方薬も薬膳も、体の状態を整えるサポートに過ぎない。本当に自分の体をコントロールできるのは、自分だけ。そのことを恩師は教えてくださりたかったのだと思いました。

 

その、すぐ後に『7つの習慣』という本に巡り合いました。そこに書かれていた「インサイド・アウト」という言葉。恩師が教えてくれたのは、体調管理にも人生にも共通する、普遍的なことだったのかもしれませんね。

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lotas

自分や家族の体調不良がきっかけで、漢方に興味を持ちました。 2008年に国際中医薬膳師試験に合格。 漢方薬だけ、薬膳料理だけ、ではなく、暮らしのすべてが養生につながります。 子育てする人も、される人も、しない人も。 みんなが元気になれる”暮らしのヒント”をお伝えしていきます。

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