蓮花
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漢方でひもとく五月病

こんにちは、蓮花です。

cape byron

先日、漢方仲間の友人達とこんな話をしました。「五月病って、漢方的にはどういうことなんだろう??」結論から先に言うと”気”と血が少なくなった状態。そして陰陽のバランスを失った状態なのだろう、ということで意見の一致をみました。それは、どういう症状につながるのでしょう?

 

気力ダウン

“気”がなくなると、文字通り気力がなくなります。やる気も体力も低下する‥気持ちも晴れません。会社や学校に行きたくない‥何もする気が起こらない‥というのは、”気”の減少が原因なんですね。

 

貧血?

血が少なくなると、どうでしょう?これは貧血と同じ状態でもあります。ふらふらしたり、力が出なかったり‥血は、精神活動に大きな影響を及ぼします。イライラ、カッカする‥というのも、血の減少のせいですね。

 

陰陽のバランス

陽は交感神経、陰は副交感神経の役割と言い換えることもできます。春は「下から上へ」昇ってくる季節です。昇ってきた陽の”気”の影響を受けて、陽である交感神経ばかりが頑張ってしまう。陽は温度も上げるので、強くなり過ぎると水分を含む陰を損傷します。水の入った鍋を火にかけて放っておくと、煮詰まって蒸発してしまうのと同じです。カッカしたり、頭部の症状などは、これが原因です。そして血液も水分なので、そちらの損傷にも影響します。じゃあ、どうすればいいのでしょう?

 

“気”と血を損傷しない、失ったら補充する

“気”は持って生まれたものと、食べ物から摂るものがあります。先天的な”気”の貯蓄を取り崩さないためにも、きちんと食べて補いましょう。”気”を補う食べ物はこちら→秋の食養生春の養生・”気”を補い血を養うでもご紹介しています。産後の肥立ちでは”気”と血の両方を補う食べ物を取り上げています。

 

陰陽のバランスを崩さないようにする

陰と陽はあらゆるところに存在します。体の中、自然、季節、天体‥すべてがこのリズムで営まれています。なので、このリズムに逆らうとバランスが狂うのです。以前に紹介した養生タイムスケジュールを思い出してみて下さい。完全に同じにすることは不可能でしょうが、ちょっと参考にしてみて下さい。五月病に限らず、体調がよくない時はこのスケジュールを意識してみると、だいぶ違うと思います。養生タイムスケジュールについてはこちらをご参照ください→秋深し、夜更かし タイヨウの時間 養生タイムスケジュール☆リカバリ大作戦

 

さて、子どもは?

子どもは、まだ”気”のコントロールがうまくできないので、陰陽バランスの失調が起こるかもしれません。まして、子どもは”陽の塊”なので、季節的に勝っている陽の影響を受ける可能性が大、です。いつもより感情の起伏が激しくなったり、夜いつまでも眠れなかったり‥子どもの養生でご紹介した食材や方法を参考にしてみて下さい。

 

 

もちろん、こうした事象以外に外部からのストレスというのも、五月病の大きな要因だと思います。でも体が万全であれば、多少のストレスは受け流すことができます。受け流せなくなってきたら、体への負担も大きくなっているということなのです。

人間という生き物は、自然の一部であり、天体の、そして宇宙の一部です。それらすべての、大きな意味での、仲間なのです。自然のリズムに体とこころを委ねてみるのも、五月病解消のひとつの方法かもしれません。

 

 

 

編集後記

日本以外の国には、五月病は無いようなのです。相当する症状はあるのですが「五月病」という言葉が、無い。季節による陰陽バランスの失調と、4月に始まる新年度。この2大ストレスが、五月病という日本特有の病の原因なのでしょうね。

 

 

 

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lotas

自分や家族の体調不良がきっかけで、漢方に興味を持ちました。 2008年に国際中医薬膳師試験に合格。 漢方薬だけ、薬膳料理だけ、ではなく、暮らしのすべてが養生につながります。 子育てする人も、される人も、しない人も。 みんなが元気になれる”暮らしのヒント”をお伝えしていきます。

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