蓮花
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月はどっちに出てる

こんにちは、蓮花です。
moon
Photo by *ami

漢方の守備範囲は人の体だけではありません。自然、そして天体も、同じ理論で捉えます。古の医学者たちは、獣も植物も治せたとか。人間は、果てしない宇宙の、ひとつにアイテムに過ぎないのです。

漢方では、月は陰に属します。陰は、温度↓湿度↑という特徴があります。月は1ヶ月かけて満ちたり欠けたりを繰り返しますが、満月は月の持つエネルギーがMaxになるタイミングなのです。

 

満月時のエネルギー

海の満潮時と同じで、内側に満ち溢れるイメージです。海にもし体があるとすれば、体内に海水をたっぷり溜め込んでいるのが、満潮時。言葉で表すと、ゆるゆる、ぽちゃぽちゃ、だるーん、気怠ーい…といった感じ。では、人の体の中ではどのようなことが起きているでしょうか。体の中の”気血水”の全てが、体内に留まろうとします。血液循環が悪くなり、むくみやすくなり、”気”が滞るのでイライラしやすくなります。

月が満ちる方向に向かっている時は、体の中に入るものを取り込みやすい傾向にあります。お酒を呑めばしっかり吸収して抜けにくく、二日酔いになりやすいです。甘い物も脂っこいものも、添加物たっぷりのものも、しっかり吸収して逃しません。この時期の暴飲暴食は避けるのが無難ですね。

 

新月時のエネルギー

まん丸だった月が欠けていく時に、「引き」のエネルギーが発生します。海では引き潮が起こります。いろんなものが無くなる時です。言葉にすると、サクサク、しゃきしゃき、さっぱり!といった感じ。
体からも、余分な水分が出ていきやすくなります。水が気血の流れを妨げないので、血流も良くなり、気持ちも落ち着く傾向です。多少食べ過ぎても、翌日にはスッキリ。ダイエットにもいい時期です。

ただ、”気”も出ていってしまうので、不足気味の場合は注意が必要です。栄養価の高いものを食べて、元気を持っていかれないようにしなければなりません。

 

満月から新月へと移り変わる時期には「引き」の力が、新月から満月への時期には「満ちる」力が、徐々に強くなります。満月は陰が極まった瞬間、新月は陽(月は陰の要素ですが、月の満ち欠けの中だけでは、新月は陽と捉えます)が極まった時。それぞれの極まった地点から逆の要素への移行が始まるのは、養生タイムスケジュールでご紹介した1日のリズムと同じです。以前の記事はこちら→「秋深し、夜更かし」 「タイヨウの時間」 「養生タイムスケジュール☆リカバリ大作戦」

 

女性は”陰”の要素なので、同じ陰である月の影響を受けやすいのです。女性特有の体のリズムも、月の影響を受けます。逆に言えば、月のリズムを利用して体調管理しやすいとも。つらい症状も、足が痛くなるほどのむくみも、お月様の助けを借りて軽くすることが可能なのです。

 

夜歩いている時。一瞬でもいいので「いま月はどんな形なのかな」と意識してみて下さい。毎日眺めていれば、どんなことに気をつければいいのか、月からのメッセージを受け取れるようになるかもしれません。

 

 

 

編集後記

満月の夜は狼男に‥なんてよく言いますが。あれは月のエネルギーの影響を受けて、本来は穏やかな人なのに豹変してしまう、という例え話なのでしょうね。ちなみに、男性は”陽”の要素です、漢方では。陰である月の影響を受けて、普段とは反対の性質が顔を出し‥なんていうのもおもしろい妄想ですね。

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lotas

自分や家族の体調不良がきっかけで、漢方に興味を持ちました。 2008年に国際中医薬膳師試験に合格。 漢方薬だけ、薬膳料理だけ、ではなく、暮らしのすべてが養生につながります。 子育てする人も、される人も、しない人も。 みんなが元気になれる”暮らしのヒント”をお伝えしていきます。

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