G-mom(ジーマム)
Leave a comment

自分の事を信じる力をくれた:私の中の分人

 

先日のとしさんの記事、「家族との付き合い方〜分人によるコミュニケーション〜」を読んで、私も思い当たることがたくさんあったので、その一つを書いてみようと思います。

devil

私が今回触れるのは、親の介護。実際は介護のお話ではありません。介護を想像して覚悟の出来ていない自分の気持ちの持ちどころに揺れていたときのお話です。

私が20代半ばで結婚した頃、私の両親はまだ50代。そして、主人の親は60代半ば過ぎでした。

結婚する前、実家の両親には、頼る事はあってもまだ親に頼られた事などなかったころでした。

戸惑いっぱなしの嫁

同居はしていませんでしたが、結婚してすぐから義理の両親には病院への送り迎えなどを頼まれるような状態で、義父母というよりは、自分の祖父母の年代のように感じられました。

「嫁に行ったのだから、これは当たり前。どんなに忙しくてもこれは私の嫁としてのするべき事なんだ。」

そうまじめに思い込み、生まれてきた子供をおんぶして、病院に付き添ったり、買い物におつきあいしたり・・・

でも、実は心の中で葛藤がありました。

善か?悪か?

それはふとした時に頭をよぎる、「この先には介護が待っている。自分にできるのか?」という重~い気持ちでした。

でも、その考えが浮かぶたびに、

「なんでこんな事考えちゃうんだろう。自分はなんてひどい人間なんだろう。」と、

そんな事を考える自分を忌み嫌っていました。

そう。自分の中だけで、葛藤していたんです。
まあ、まじめ過ぎたんですね。

特に、義理の父とはジェネレーションギャップもあり話も噛み合ず、私にとって「普段から何を話していいのかわからない存在」で、相手の話を聞いてニコニコ笑っているのが精一杯だったので、父の介護となったらどう接すればいいのか?なんて、仮説を立ててはブルーになり、ブルーになってはそんな自分が嫌になる・・・そんな堂々巡りを繰り返していました。

表向きは平穏に暮らしながらも心の中で葛藤する、そんな生活をして3年ほど経ったときでしょうか、突然の電話を受けました。

「義理の父が大怪我をして病院に運ばれた」という知らせでした。

火事場の馬鹿力

その頃生まれたばかりの次男を背負い、長男を友達にお願いして車を飛ばして父の運ばれた病院に向かいました。

主人は仕事先で連絡が取れず、駆けつけたとき父はひとりでベッドに寝ていました。

大怪我と聞いていたので、どんな状態なのか分からないまま病室のドアを開けると、義父がこちらを見て「来てくれたんだな、ごめん、ごめん」と言いました。

その時、「大丈夫だ」と思った瞬間から涙が止まらず、しばらくドアのところで泣いていたのを覚えています。

実は自分でもびっくりしました。

「これからどうなるんだろう」とか、「介護は必要なのか?」とか「私の役割は?」とか、そんな事を考えず、心から義父の無事を喜んだ自分。

私の中にこの自分がいる限り、もしもの時はなんとでもなる。

 自分に自信が持てた瞬間でした。

その事があってから、私はたとえ頭の中に「いつかは介護が待っている」という重いテーマがのしかかってきても、

きっと、火事場の馬鹿力の自分が出てきてくれて、なんとかやってくれる。

 

心の中で「重たいな~」「嫌だな~」と思ってもそれは罪ではない、それも自分。そしてなんとかできる自分もついている

そう思えるようになってから、ずっと義理の父母との関係も楽になりました。

 

表面上は同じ嫁だったかもしれませんが、私の心は軽くなっていました。

 

としさんの記事を読んで、母としての自分もたくさん分人していたなぁと思い出します。

分人の自分を信用できれば、いつもいつも聖人でなくてもいいって思える。

本当に、いいお話でした。

きっとあなたの分人ストーリーも蘇ってくるはず。

読みそびれている方はぜひご一読ください。

 

家族との付き合い方 ~分人によるコミュニケーション~ | あなたのおうち、わたしのおうち。
こちら ↑

~編集後記~

隔週金曜日、Gmomです♪

お話の中の義父母はふたりとも他界しました。そして私が介護が出来たかというと、満足に出来たとは到底言えない状況でした。

今、こんな記事を書いている私をふたりはどう思っているでしょうか?

私との関係はさておき、こどもたちには大切なおじいちゃん、おばあちゃんでした。年もあって、こどもたちと遊ぶ事などは出来なかったけれど、おじいちゃん、おばあちゃんの思い出として、しっかりと記憶を残してくれました。

誰もが皆100点を目指すけれど、100点である必要はない。100点の人も希有ならば、0点の人もいないんだね、私も義父母にとって100点じゃなかったけど、0点でもなかった。きっと・・・

この記事を書きつつ、不出来な嫁はふたりに思いを馳せたのでした。

天国で呆れているかもしれないけど。

 

 

 

 

Filed under: G-mom(ジーマム)

by

大学生の息子2名、末っ子に高校生の娘1名を持つ普通の母。振り返れば親子で泣き笑いの育児でした。「楽しかったけれど、無駄に悩んだり迷ったりした事も多かったなぁ…」という経験から、今を頑張るパパやママに、もっと育児を楽しんでもらえるよう、失敗談含めシェアできたらと思っています。 幼稚園勤務経験あり。地域の育児サポートに参加しています。質問大歓迎!お待ちしていま〜す♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です