蓮花
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夏を省みて、秋を正し、冬に備える

こんにちは。隔週金曜日担当養生と手帳とライフログの蓮花(れんか)です。
Autum Leaves
11月の最終週も明日で終わり。今年最後の月がすぐそこまでやってきました。二十四節季という旧暦をベースにした暦の上ではとっくに冬ですが、太陽暦の上でも本格的な冬を迎えようとしています。この秋、あなたは、あなたの家族は、健康で快調でしたか?どこかに不調はありませんでしたか?その不調は、養生で解決できることかもしれません。まずは秋の反省会をしてみましょう。

秋の準備は夏から

夏の過ごし方で秋の体調は決まる‥と言っても過言ではないくらい、夏の養生は重要です。中国では今でも「冬の病は夏に治す」という言葉があって、みんな夏の養生を実践しています。夏の養生ポイントとは‥

1.冷やさない

でも現代では、冷房による体調不良が深刻な問題です。夏は1年のうちで”陽”のパワーがいちばん強い季節です。その時期にからだに”陽”をたくさん取り込んで、来るべき”陰”の季節に備えるのです。参考記事:養生と手帳とライフログより‥陰陽とは? 陰陽のバランス

2.汗をかく

汗は老廃物です。日々のからだの営みで不要となったものが排出されます。それ以外にも、もっと長いスパンでの老廃物も含まれます。四季を陰と陽に分けると、春夏は陽で、秋冬は陰です。陰の季節は毛穴が閉じ、エネルギーの浪費を抑え、滋養を溜めこみます。陽の季節は毛穴が開き、秋冬に溜まった老廃物を放出し、新たに陽のエネルギーを取り込むのです。なので、夏にしっかり汗をかいて要らないものを出しておかないと、次の季節に向けての新鮮なエネルギーが取り込めないのです。

鍵になるのは、冷房と冷たい飲食かと思います。冷房がからだを冷やし、汗をかくのを邪魔し、冷たい飲食物が胃腸を冷やし、代謝を妨げます。もちろん熱中症には注意をしなければいけませんが、過剰に冷やすことは禁物なのです。

夏の養生を実行できないと、どうなるか

1.冷える

秋になれば気温も下がり、冷房も冷たいドリンクも無しで過ごせるようになります。そしてそれは「陽が少なくなる」というのと同じこと。陽が無くなれば、陰が増えます。参考記事:陰陽のバランス 陰が増えれば、からだは寒さを感じます。今の季節、気温がじゅうぶん高い時間帯にやたら厚着をする人がいるのは、これが原因なんじゃないか‥と私は思うのです。

2.老廃物が溜まる

これがどんな形の不調として現れるかは、個人差のある問題です。胃腸に出る人もいるでしょうし、皮膚症状として出ることもあるでしょう。あるいはダルさや倦怠感として現れたり。わかりやすい形として表れにくいのがネックです。

夏の宿題をいま片付けるには

夏にすべきことをやり残してしまった場合。まだ、間に合います。今からでも、できることは、あります。

1.温める

ま、当たり前なのですが。お風呂で、衣服で、飲食で。特に下半身をしっかり温めます。頭寒足熱です。意識して陽射しをからだに受けるのも、効果アリです。陰が強くなって陽を欲するからだに、たっぷりの陽を取り込んであげましょう。

2.老廃物を出す

秋からは毛穴が閉じる季節なので、普段はちょっと難しいのですが‥お風呂に入って、汗をかくのが有効です。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで、からだも温まり汗もかきやすくなります。「汗をかきにくいんです‥」という人もいらっしゃるかと思います。そんな場合はこちら。
・入浴前に生姜湯を飲む
生姜には「毛穴を開き汗をかかせる」作用と、温める作用があります。
・重曹や粗塩を湯に入れる
ともにからだを温め、発汗を促す効果があります。
この2つを実行してみて下さい。いつもより温まって、汗がかけるようになると思います。

「汗をかくとダルくなる‥」という場合。汗と一緒に”気”も出ていってしまっている場合があります。そんな時は無理をしないでくださいね。ぬるめのお湯でじっくり温まるだけでも効果はあります。

日々と、季節と、1年と

私たち人間と、それが属する自然界は、常にサイクルを繰り返しています。朝起きて、日中を過ごし、夜に眠る。月が隠れ、また姿を見せる。春が始まり、そして終わると夏が始まる。秋が過ぎ去り、冬になり、また春が来て、1年が過ぎる。それぞれの季節や時間帯に、するべきこと、したほうがいいことがあります。それらを確実に実行することで、健やかなからだは保たれるのです。

技術の進歩した社会の便利な暮らしに感謝しつつ、自然な営みにも目を向ける。それが今を生きる私たちの賢い暮らし方なのかもしれませんね。

編集後記

日光浴というのは、意外とあなどれません。真冬ですら、陽の光を浴びているとからだがじんわりと温まってきます。季節によっては紫外線など気になることもありますが、上手に付き合って恵みを頂戴したいものです。

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by

lotas

自分や家族の体調不良がきっかけで、漢方に興味を持ちました。 2008年に国際中医薬膳師試験に合格。 漢方薬だけ、薬膳料理だけ、ではなく、暮らしのすべてが養生につながります。 子育てする人も、される人も、しない人も。 みんなが元気になれる”暮らしのヒント”をお伝えしていきます。

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