アキヅキダイスケ
Leave a comment

fmj的読書レビュー①:下園壮太『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』〜メンタルライフハック

はいさい。アキヅキダイスケです。
今回から不定期連載として読書レビューをやってみようと思いつきました。思いついたらやってみよう。というわけで、「fmj的読書レビュー」をスタート。
初回は下園壮太さんの『自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術』です。fmj主催のりさんのおすすめで読みました。Kindle版。
ヴィシーチェック002
のりさんのブログ

medium_4310765089
photo credit: kevin dooley via photopin cc

人生は長期戦である

メンタルのライフハック本です。ファミリーマネジメント的にも機能する本です。自衛隊での経験に基づき「長期戦」を前提にしているところがグッド。
人生は甲子園やセンター試験、箱根駅伝のような一発勝負ではありません。甲子園やセンター試験、箱根駅伝そのものから学ぶと失敗すると思います。それらはあくまで一発勝負だからです。その一発勝負における勝ち負け、成功や失敗はあまり重要視する必要ありません。
プロゲーマーの梅原大吾さんも、大会を重視し過ぎると成長のリズムを崩すと言っています(『勝ち続ける意志力』)。日々の自分の成長を目的とする。その結果、「勝ち続ける」ことに繋がる、というわけです。
こういう姿勢は将棋棋士の羽生善治さんやメジャーリーガーのイチロー選手に共通するところだと思います。目の前の結果に一喜一憂することなく、端から見ると淡々とプレーを継続する。それができることで継続的に結果もついてくる。私たちの参考になるとしたら、そういう長期戦の姿勢やノウハウですね。
また、映画監督の押井守さんも「次の映画につながること」を自らの勝負論の中心に置かれているようです。「撮り続ける」ことを重視しているわけです。ハリウッド進出やアカデミー賞を目的にしていない。下記連載はおもしろいですよ↓
押井守監督の「勝つために見る映画」:日経ビジネスオンライン

疲労をコントロールする

本書には長期戦を戦うための精神衛生的なノウハウを書かれています。特に疲労のコントロールが大事です。
自分が係長になり、部下を一気に五人もったポジションでみんなを見ていると驚くほど休みをとりません。まず、体調を崩さないと休みをとらないんですね。私は、体調を崩す前に休みを入れるように心掛けています。わかるんですよね、予兆みたいなものが。自分をしっかり見ることが大事です。そして、やばいと思ったら、早めに潔く年休を消化して休む。子どもがいるために土日休みだけでは、子どもの休日と重なってしまって結局、子育てで疲れてしまいます。時々、年休を消化して平日に休むことが重要だと考えて実践しています。
「仕事の忙しさは、心地よいのだ」とありましたが、みんな仕事が忙しい自分が好きなのでしょう。あるいは、周りの視線が気になって休みをとるのを遠慮したりするのでしょうか。自分が率先して休むことでそういった他人の視線を内面化して自分にムリさせてしまうメンタリティを変えたい。
あれ?本の内容に触れていませんね。本をだしにして自分が考えているみたいです。しかし、本というのはそういう読み方であってもいいと思います。他人の言葉に触発されて、自らの思考が活性化する読書です。機能する読書。

寝ろ、動くな!

本書ではムリに気づいたら、

  1. とにかく睡眠を確保すること
  2. 「動的ストレスケア」を控えること

を推奨されています。
睡眠については、色々な人が結局ある程度の時間眠ることができていれば起きている時間にどれだけ忙しかろうと大丈夫という点を主張されますよね。自分の実感としても、6時間眠れていれば大丈夫。プレッシャーなどのせいで不眠になると考えもネガティブになったりして、朝の通勤電車に乗ることができずに泣きべそかきながら妻に電話するようなことになる気がします。これは実感です。
動的ストレスケアというのは、気分転換と称して海外旅行に出かけたり、友達と遊んだり飲んだりするようなストレス解消法です。これは結局、楽しいかもしれませんが疲労は余計にたまってしまいます。事例として、新型うつが挙げられていますが、実際私はこのパターンを見たことがありません。しかし、家庭においても、仕事で疲れているのに土日になると家にいるのがもったいなくてついつい出かけてしまい、かえって疲労をためこんでしまうパターンはよくあると思います。

子育てとリーダーシップ

組織のメンタルヘルスのためには、やはり上司、リーダーの役割が重要になるみたいです。責任が重いですね。
周囲がよかれと思ったアドバイスがかえって本人を追いつめたり、事なかれ主義から上司の介入が遅れて部下が精神的に潰れてしまったりする事例を見てきました。自分がいざ上に立つと、なかなか難しい。それは家族における父親の役割が難しいのと相似形のような気もします。
子育てとリーダーシップ、というのも考えるに値するテーマだと思います。こうやって色々考えながら、日々子どもや部下に働きかける実践の積み重ねと修正しかないのだろうと。

下園さんは、本書も含めて本の情報は真実ではなく単なるその著者のコツだと割り切る必要がある、と述べられています。合うところは活用し、合わないところは受けれいないという冷静さが必要だということです。信用できる語り口です。このファミリーマネジメントジャーナルでも複数のメンバーがそれぞれ自分なりのコツを披露していますが、合う合わないがあって当然で、どれが真実でもなく、みんな違ってみんないい、それぞれの家族の形があるんだろうと思います。

Amazon.co.jp: 自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術 eBook: 下園 壮太 : 本
Kindle版が安いですよ

【編集後記】

最初は自分のブログとして書き始めた読書記事でしたが、fmjのテーマにつながると思い、こちらに投稿します。ライフハックという言葉は出てきませんが、しっかりライフハック本だと思います。
つい先日、月曜日の朝、私はメンタル的な不安定に陥りました。寝不足が一つの要因だったと思います。自分で書いておきながら、なかなか睡眠については不得意なもので。

Filed under: アキヅキダイスケ

by

子育てサラリーマンブロガー。妻一人、子ども三人。著書『Androidスマホ&クラウド「超」仕事術』(C&R研究所)。Android使い(ZenFone2 laser、Nexus 7)。ライフハック、GTD、ジブン手帳mini、トラベラーズノート、測量野帳、MacBook Air。文学部出身、夏目漱石『草枕』。音楽は1990年代のロック中心でできています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です