なお♪
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プランBでいこう!

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いよいよ問題解決ステップへ

ほっほい!
こんにちは,ドクターなお♪です。
毎日の育児に家事に,それにお仕事していらっしゃる方も,お疲れさまです♪

「こどもたちはすでに自分たちがどのように振る舞うべきかを知っている,そして自分自身が正しく振る舞いたいとすでに望んでいる」という「こども性善説」に基づいた子育てを実践するために,これまで「不足スキル」のお話と「未解決問題」のお話をしてきました。

こどもにはこうしたいと思ってもそれを実行できるだけのスキルがまだ充分身についていないことがある,そしてある程度スキルが身についているとしてもどうしても実行しづらい場面がある,…という内容でしたね。

さて,不足スキルと未解決場面が明らかになったらそれでO.K.! というわけにはいきません。

いよいよどうすればこの問題を解決できるか,つまりどうすればおとなの期待に沿った好ましい行動をこどもがとれるようになるのか,を検討する段階に入っていくことになります。

このとき,基本的に3つの方法がある,と『教師と親のための子どもの問題行動を解決する3ステップ』には書かれています。

(1) プランA: おとなの思いを押しつける
(2) プランB: おとなもこどもも満足できる現実的な方法で,問題に対処する
(3) プランC: こどもに対する期待を止める

まずプランAは,不足スキルや未解決問題にはあまり考えをめぐらさず,問題行動をおとなが一方的に止めようとするやりかたです。
「計算ドリルが終わらないなら,おやつは抜きよ」
みたいな対応がプランAにあたります。ごく一般的なやりかたのようにも思えるかもしれませんが,この声掛けではこどもがどうしておとなの期待に応えられないのか,この未解決場面でどんなスキルが不足しているのかがわからないままになってしまいます。なので,プランAはオススメの方法ではありません。

プランCは,さしあたって今はこどもに対する期待を取り下げる,というやりかたです。
「今日も忘れものしたの? まぁ,仕方ないわね」
といった感じの対応になるでしょうか。学校に行くだけで精いっぱい,毎朝なんとか這うように家を出ているようなお子さんの場合,こうした対応もやむを得ないかもしれません。他の未解決問題のほうが心配なので,今のところは忘れものに関する不足スキルについて手をつけるのを保留するということです。
こどもにあれこれ未解決問題や不足スキルの解決を負いかぶせてしまうより,とりあえず優先順位の高い問題に絞って対応するというのはよい方法といえそうですが,先送りにするだけでは問題は解決しないので,いずれ別のプランを用いて解決をする必要があるでしょう。

真打ち登場! プランB

すでにお気付きだと思いますが(笑),プランBこそがぜひ取り組みたい問題解決ステップです。

プランBとは,おとなが未解決問題について心配していることをはっきりさせ,その心配がこどもにしっかり伝わってから,おとなもこどもも満足できるような解決に向かって,一緒に取り組んでいくやりかたです。

じつは,こどもがよい変化を起こすためには,おとなとこどもがどんな関係性にあるのかということがとても大きく影響してくるのです。なので,こどもを支援するには,まずはおとなとこどもが「いい関係」を築くことを目指す必要があります。おとなが一方的に問題解決に取り組むのではなく,こどもに丸投げするのでもなく,おとなとこどもが連携して問題解決に向けてコラボしていくということですね。

さて,問題が起きかけているまさにそのとき…たとえば夜にこどもとお母さんがゲームのやり過ぎについてけんか腰のやりとりが始まったとき…にプランBを行うこともできるのですが,じつはもっとよい方法があります。それは,予測される問題の解決に前もって取り組んでおくこと。そうすれば,問題を未然に防ぐことができますね。

緊急事態に対してその場でプランB(“緊急プランB”)を行おうとすると,こどももお母さんもヒートアップしていて「いい関係」が築きにくくなっているし,そこへお父さんが仕事から帰ってきたりするとお母さんは落ち着いてプランBを実行する余裕もなくなるかもしれません。予測される問題には前もって対応しておくに越したことはありません。緊急対応ではない,“事前プランB”を目指したいものですね。

~ 編集後記 ~

不足スキル,未解決問題,そしてこれらによって起きる問題行動に対応するときオススメのプランBという方法について書いてみました。
私自身もそうですが,おとなはどうしてもこどもを躾けなくては,こどもに教えなくては,こどもを導いてやらねば…と思ってしまいがちです。そういう場面も必要だと思うのですが,こどもにまだ充分スキルが備わっていなくて苦手なことについては,こどもの話を聞いて初めてわかる事情や解決に向けてのヒントなどもあるでしょうし,じつはこどもと協働して取り組むほうがずっと簡単ということかもしれませんね。そして「一時棚上げ」のプランCも上手に活用すれば,こどもをあれこれ追い詰めず,こどもといい関係を築くのがさらに楽になりそうです。
それでは引き続きファミリーマネジメントジャーナルをお楽しみくださいませ♪

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児童精神科の勤務医をしています。児童思春期の心の悩み,発達障害支援,特別じゃない特別支援教育,育児支援,ワークライフバランスに興味があります。夫と小学生の息子との3人暮らしのなかで,私自身も母親としてあれこれ悩みながら日々育児に奮闘中です。子育ての負担やストレスはできるだけ軽くしたいし,せっかくならこどもの育ちを楽しみたいし,でもこどもの心はしっかりたくましく育てたい…と欲張りな願望をもっています。こちらでは,子育てが少しでも楽になるような考えかたやコミュニケーションのとりかたについて,迷ったり気付いたりしたことを中心にあれこれ書いていきたいと思います。

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