坂根
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絵本「とにかくさけんでにげるんだ」の紹介

scream

photo credit: greg westfall. via photopin cc

おはようございます。島根の司法書士、坂根(@sakane0958)です。
前回に引き続き、今回も本の紹介をしてみます。

とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身をまもる本

タイトルから察しが付くように、「子供達が悪い大人にだまされそうになった時、どういう行動をとるべきか」を子供達に伝えるための本です。
私のお勧めポイントは以下の2点。
1.子供達に正しい対応を説得力を持って伝えられる
2.大人が取るべき正しい対応を知ることができる

1.子供達に正しい対応を説得力を持って伝えられる

子供達にとって、「本に書いてあること」≓「真理」です。
親が「知らない人に話しかけられても、ついていってはダメだよ」と何度言ったところで、具体的に子供がそういった局面に遭遇するまで、「親がまたうるさいことを言っている」という捉えられ方をすることがあります。
しかし、絵本の中で子供が危ないところで危険を回避するシーンを自分に重ね合わせて体験することで、「どう行動するべきか」を理解してくれます。
また、本に書いてあるということで「これが正しい対応なんだ」という説得力もあります。

親が何度も何度も口を酸っぱくして言うことは、ともすると「もう耳にタコができたよ。知ってるよ」と聞き流されてしまうものですが、この本はそれをうまく伝えてくれます。

2.大人が取るべき正しい対応を知ることができる

この本には、子供だけでなく子供の親が出てくるシーンがたくさんあります。
特に印象深いのは、最後のエピソード。

主人公の女の子のお友達の「ゆかちゃん」が、親戚のサムおじさんの家で「とってもいやなゲーム」をさせられた。
ゆかちゃんは「わたしもわるかったの」「おかあさんにはいえない。きっとわたしがわるいっていうわ」とお母さんに告白するのをためらいます。
そこで主人公の女の子はゆかちゃんを励まし、ゆかちゃんのお母さんに一緒に話してあげます。
お母さんはそれをしっかりと受け止める、というのが大筋の流れ。

その後、ゆかちゃんはお母さんに「わたしは、また、サムおじさんにあわなきゃいけないの?」と尋ねます。
お母さんはきっぱりと「ぜったいにあわせないわ!」と力強く答えます。

ここは、親が対応を間違えてはいけない重要なポイントで、今後子供がこの事件を乗り越えていけるかどうか、を分ける大きな分岐であると感じます。
そういう対応を、親も自然に学ぶことができます。

親に相談できる子どもの方が被害にあいにくい

子どもと一緒に読む絵本パートの後に、「おうちのかたへ」と題した活字のパートがあります。
ここにぜひ皆さんに知ってもらいたい一節があったので引用します。

話しあうことが予防の力に
(省略)

子どもたちは、自分の親とはなんでも話し合いたいと思っています。そして、ふつうには起きないような困った事態に直面したとき、なるべく自然に親に相談したいと思っています。この絵本を親子で読んで、性被害について、またそれを未然に防ぐための知恵を話し合うことにより、子どもは親の考えを共有していけるのです。

ぜひ覚えておいて欲しいのは、こういったことについて親と話ができる子どもは、被害にあいにくく、自分を守れる子どもだということです。親子で話をする材料に、どうぞこの絵本を活用してください。

(P30より)

編集後記

こういうことを考え始めたきっかけは、ある日見た夢でした。
信頼していた人から長女が性的虐待を受け、親子で悩む、という夢。
夢から覚めた後、「夢で本当に良かった」と思いました。

でも、幼い子供の性的虐待の加害者は必ずしも知らない人ばかりではなく、身近な人だったりもするのです。
そして自分にはそういう性的嗜好は無いので想像しかできませんが、現実に幼い子どもを性的な対象として見ている人間は一定の確率で存在します。

起きて欲しくない現実が起きてしまわないように、少しでもリスクを減らすために、親としてやれるべきことはやっておこうと思いました。
最初に思いついたのが、親子で読める性についての絵本でした。

そのような経緯で、最初に購入しようとしていた本がこちら↓。

自分達の身体について、「性器は大事なところで、他人が勝手に触って良いところではない」ということをまずは子供達に理解しておいて欲しい、と思いました。
また、これらの本を読んだ後に思うことには、子供達が成長の過程でたまに読み返すと、得られるものが変わってきて良いのかな、と思いました。

実は、「とにかくさけんでにげるんだ」は、これらの本を選んでいる最中にたまたま目に付いて買ったおまけの本でした。
「説教臭い本かな」と思いつつ、大して期待せずに買ったのですが、結果としては一番目的に適っていた本でした。
こういうのを巡り合わせと言うのでしょうか。感謝です。

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以前ファミリーマネジメントジャーナルで記事を担当していたさちさん(@loveMJPYT)がこんな記事を書いています。
今回の記事と関連性のある記事ですので、こちらもどうぞ。

のびのびと生きる権利を守りたい:性犯罪からこどもを守ろう
”起こって欲しくない犯罪ですが、性犯罪は思っているより身近です。”
”こどもからのびのびと生きる権利を奪う犯罪を許さない。大人がみんなそう思ってこどもの権利を守れたら、そう思うのです。”

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坂根

島根県在住の司法書士。同郷の妻と子供2人(男児、女児)と暮らしています。自称おしどり夫婦。妻とは職場も同じです。 TaskChute/たすくま/Evernote/Toodledoなどのクラウドツール、タスク管理ツールに興味あり。 ブログ「流れるような一日を」http://fluentlife.jp/ モットー「習うより慣れよ」。

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