いっき
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たとえば、こんな一日。

ー【いっきDay 5】ー
「あ、今日は涼しそう」
朝。
下の子を保育園に連れていくために、自転車置き場におりる。
5月に入って日中の気温は急に高くなった。早朝に降っていた雨のしずくが、いくつか自転車に残っているのを、タオルでふく。
「まいちゃんも、じてんしゃふく!」
「いいよ、はい」
そう言って、タオルを渡す。
1年に、そう何度もないくらいに良好な気温のおかげか、機嫌には余裕があった。本当に、絶妙な気温だ。

いま、娘を乗せている後部座席は、元々は、お兄ちゃんを座らせる時に取り付けたものだった。
でも、下の子が3歳になったのを機に座らせてみると、少し前まで座らせていたお兄ちゃんより、ずっとしっくり座れていた。なんとまあ。

就学直前まで座ってもらっていたお兄ちゃんは、最後の方はかなりきゅうくつそうだった。

[08:10]
こういうと子供達には申し訳ないかもしれないけど、通勤電車のなかは、私にとって、精神的には1番しずかでいられる時間になっている気がする。

スマートフォンからフィードをチェックしようと思いかけて、ふと今週更新分のブログの記事のタイトルを読み返してみる。
どうだったろう。
fmjの新しい企画に乗っかって、自分の殻を破ってみたつもりではあったのだけど。やりすぎていなければいいな、と少し不安になってみる。

そうだ、今週の皮切りとして書いた記事。
あそこで再度掘り起こしたツイートには、もうひとつの意味があったんだった。
それは、子育てに関わる色々な人達が、もっとみんなが力を合わせる仲間になれたらいいのに、ということ。
「今の子育て世代は、甘えている」とか、
「ワーキングマザーと専業主婦、どっちが大変か」とか、
そういうことで争うのではなくて。
もっと、みんなで乗れるビジョンというか上位目的みたいなものはないかな、とか、そんなことも確か考えていたのだった。

そんなことで、いがみあわなくてもいいんだよ。
ひとつになったって、いいんだよ。
“Let us all unite!” (Chaplin)
というわけだ。

みんながそれぞれの場所で、それぞれなりの必死を抱えて、踏みとどまっている。それでいいじゃない。

[12:00]
昼休み。
仕事の手を、いっとき止める。
とりあえず、この時間まで、子供達が熱を出したとか、そういう連絡はなかった。
家族の誰かが病気になると、途端に日常ルーチンが逼迫する。実は毎日がつな渡り。
先週は、私自身が熱を出した。この歳になって、病気にはかかりやすくなったと思う。
『体が思うように動かなくなった』とかはまだないけど。それでも、少しずつ時間は流れていて、そして戻らない。

 ◇  ◇  ◇  ◇

「はーい、まいちゃん、お迎えだよー。帰ろうー」
保育園でのお迎え。窓から見える娘に手を振る。娘は急いで立ち上がると、帰る支度を始める。

お迎えのために、仕事を定時でスパッとあがることへのモヤモヤを振り切れるようになったのは、実はつい最近。
「自分は、仕事に打ち込んでいないわけじゃない」
「自分は、がんばっていないわけじゃない」
それ以前から分かってはいたことなのだけどね。『私は私の“夢ポートフォリオ”で生きていて、他の誰とも競い合うルールは違っている』というようなことを、ロールの切り替わり時に、イメージするようになった。

娘が支度を終えて出てくる。
驚いた。制服がずいぶんサマになっているじゃないか。
「おとうさん、だいすきー」
ふふふ、そうか。
今はお父さんでもいいか。ありがとう。

娘も、保育園でも上半分の学年に入り、保育園で見る姿はずいぶん落ち着いて見えるようになった。
同じ保育園にいたお兄ちゃんは卒園した。
制服も変わった。
色々と落ち着かないかもしれないけど、それでも『上の学年への憧れ』というのはあるようで、1人でできること、自分でやろうとすることが増えてきた。

2人目の子は、いつまでもお兄ちゃんにくっついている赤ちゃんのようなイメージで見てしまうけど、もう色々自分で考えて決めるし、生意気な論理もしゃべるようになっているのだよな。

上の子がこの年の頃は、どれくらいしゃべっていただろうか?
上の子がこの年の頃は、どれくらい我がままを言っていただろうか?
上の子がこの年の頃は、どれくらい自分でやろうとしてくれていただろうか?

[19:30]
上の子を、習い事の公文に送迎。
こつこつとした努力。この点においては、息子はすでに自分を超えている。
大したものだ、本当に。
科学的な知識への興味、みたいなものは、まだみたいだけど。

公文と別の家庭用ドリルなんかを渡しても、やる気が衰えないものだから、ついつい熱を入れすぎそうになる。
彼にとっては、日本の教育課程全体が、攻略すべきRPGみたいなものに感じられるのかもしれない。

「私が人の子の親でいいのだろうか」という感覚にとらわれることは、いまだにあるけど、のびざかりのこの子を見ていると、できる限り、その『伸び』の手助けをしたいという気持ちになる。

そう言やあ、じいちゃんもこいつの自転車の補助輪をはずしてスタンドを付けるの、ずいぶん張り切ってやってくれていたなあ。

[20:45]
就寝前に、上の子に声をかける。
「明日のおしたく、やっちゃお?」
手製のチェックリストボードとホワイトボードマーカーを手渡す。
「うん!」
自分の着替えをしつつ、彼の作業を見守る。

“小学生”ともなると、自分自身のその頃の記憶も結構残っている。
自分の子が、その記憶の世界を、それなりに違った形で生きていると思うと、不思議な感覚にとらわれる。
彼の小学生時代が楽しい物でありますように。

そして、自分がちゃんと、そうできていますように。

[21:00]
就寝。
それにしても、と思う。
ほんの数年前までの自分は、自意識ばかり高くて、とても結婚とか家族とか、持つとは考えられなかったくらいのひねくれ者にしてヒネ者だったと思う。
大しためぐり合わせだ。本当に。

明日もいい日でありますように。

そして、誰にともなく、つぶやいた。

-“今日もありがとう。

ではまた、どこかで。”-

** いっき担当Weekを、これで終わります。また来週からのfmjもおたのしみに **

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苦しい毎日を、もうひとふんばり。 いっき(@ikkiTime)です。 普段は 「イキブロ」というブログで、ライフハック系の記事を書いています。 恐い明日を、少し親しみやすく 今日をもう少しご機嫌に。 都内在住のサラリーマン。30代です。 2児(兄妹)の子育てに、共働きの妻とともに取り組んでいます。 理詰め派の上、日がな緊張感が高いので、生きづらさを感じる場面も多いです。 いわゆる「ふつう」のお父さんになれない場合でも、あれこれ工夫して、『 このお父さんでよかった!』と思ってもらええるアイデアを、シェアしていきたいと思っています。

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