なお♪
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学校のカリキュラムだって,こどもたちの実行機能をうまく伸ばしてくれる!

ほっほい!
こんにちは,なお♪です。
毎日の育児に家事に,それにお仕事していらっしゃる方も,お疲れさまです♪

 

2学期制の学校ではそろそろ学期末,そして3学期制の学校では何かと行事が多い季節ですよね。

今日は7月の記事9月の記事に続いてDiamondさんの論文から「こどもの実行機能」を育てる方法についてまたご紹介したいと思います。

1. コンピュータを使ったトレーニング
2. 身体を使った活動
3. 学校のカリキュラム

の今回は3つめ,「学校のカリキュラム」についてです。
学校といっても,ここでは幼稚園のクラス(教室)など,就学前の時期も含めた話をします。

 

まずひとつめは,「ツールオブマインド(Tools of Mind)」と呼ばれるカリキュラムについて。
ロシアの発達心理学者ヴィゴツキーが提唱した理論に基づいて発展されたもので,「おままごと遊び」がとても重視されています。おままごとをするときには,自分が演じる役割から外れて自我を出さないこと(たとえ実生活では4歳のハナコちゃんであっても,おままごとのなかではずっと「お母さん」を演じなくてはなりませんよね)や,友達が何の役割を演じるか覚えておくこと(普段はあまり親しくないタケシくんのことも,おままごとのなかでは「長男イチロウくん」として関わらなくてはなりません),そして友達の即興の演技に柔軟に合わせていくこと(長男イチロウくんが3杯目のごはんお代わりを要求して来たら「あら,そんなに食べたらお腹をこわすわよ」と応じるとか)が要求されます。こうした作業が実行機能のコアとなる3項目,つまり抑制・ワーキングメモリ・認知的柔軟性といった能力のすべてを鍛えてくれるわけです。
おままごと活動のほか,ツールオブマインドでは「視覚的リマインダー」といったものを活用することも重視されます。たとえば話を聞くべきときに先生がこどもたちに耳のイラストを提示すると,こどもたちは「あぁ,今は聴くべきときだ」と思い出しやすくなりますよね。こうした手助けを実行機能の発達に連れて徐々に減らさしながら使っていくそうです。

それからふたつめは,「モンテッソーリ」教育。
モンテッソーリ教育は大人数での遊びはほとんどなく,2人以上の少人数グループで同じ活動をすることが多いようです。そのときに使う道具は1セットしか渡さないことでほかの子がする間は待たなくてはならなかったり,少人数グループを異年齢の子を混ぜて作ることでこども同士が教える-教わる関係になったりといったことが自然に起きるようにしてあります。どの子にどの活動をさせるかは先生がひとりひとりのこどもを注意深く観察して決めるのだそうです。
海外には公立のモンテッソーリ幼稚園や学校があって,入学できるかどうかはくじで決まる(試験で篩にかけられるわけではない)のですが,それぞれ幼稚園の年長でも小6でも,くじで入園・入学できなかった同年齢の子と比べてモンテッソーリ教育を受けられた子は実行機能が高く,読みや計算の力も優れていたという報告があるそうです。

 

このふたつの例から,学校のカリキュラムであってもきちんと目的をもってこどもにフィットしたやり方で指導すればこどもの実行機能を伸ばすことができるということがわかります。

家庭でも,きょうだいや友達との遊ばせ方や家のお手伝いのなかでこうした考え方を真似できそうなところはうまく取り入れたりできるかもしれませんね。

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児童精神科の勤務医をしています。児童思春期の心の悩み,発達障害支援,特別じゃない特別支援教育,育児支援,ワークライフバランスに興味があります。夫と小学生の息子との3人暮らしのなかで,私自身も母親としてあれこれ悩みながら日々育児に奮闘中です。子育ての負担やストレスはできるだけ軽くしたいし,せっかくならこどもの育ちを楽しみたいし,でもこどもの心はしっかりたくましく育てたい…と欲張りな願望をもっています。こちらでは,子育てが少しでも楽になるような考えかたやコミュニケーションのとりかたについて,迷ったり気付いたりしたことを中心にあれこれ書いていきたいと思います。

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